はじめに
本シリーズでは、Linux OSを搭載したPLCnext Controlをエッジデバイスとして現場のデータを取得し、 それをMicrosoftのSharePoint内にあるExcelやListsと連携させる方法を紹介します。
複雑なクラウドシステムの構築は必要ありません。
普段使い慣れたExcelで、すぐに設備データを見える化・活用できる仕組みを作ってみましょう。
※本シリーズではエッジデバイスにてPythonプログラムを動作させデータ連携をしております。
シリーズ全体構成イメージ
本シリーズでの全体構成イメージは以下となります。

本記事の内容
本記事では、実際にPythonプログラムを作成してListsとデータ連携を行います。
Listsとは
Microsoft Listsは、Microsoft 365が提供するクラウド型のデータ管理サービスです。
表形式でデータを管理できる点はExcelと似ていますが、より「データベース的」な使い方ができるのが特徴です。 本記事のようにエッジデバイスからもAPI経由でデータを読み書きできるため、現場の設備データを自動的に登録 したり、Lists内の指示情報をエッジデバイス側に反映したりする仕組みが実現できます。 「現場データの簡易データベース」として使いやすいのがListsの強みです。
手順
※本記事は執筆時点(2025年5月)での情報をもとに作成しています。
Microsoft 365の各サービス(Entra ID、Microsoft Graph API、SharePoint、Lists、Excel等)は今後仕様や画面構成、機能が変更される可能性があります。
また、本記事で紹介する手順や設定は、動作を保証するものではありません。実際の運用に際しては、各自の環境や要件に合わせた十分な検証を行ってください。