この記事では、PLCnext Control でPython を使うための基本操作を解説します。Python コードの実行方法、PIP のインストール方法、Python 上での PLCnext Runtime(PLC言語) 変数の扱い方を解説することで、Python を使用するために必要な情報を提供します。本記事で紹介した内容を実現するための手順書も用意しておりますので、こちらも併せてご覧ください。尚、Python 文法などについて、この記事では解説しておりません。そちらについては、専門書などをご参照ください。
手順書のダウンロードはこちら。
本記事の内容を実行するにあたり、以下の準備が必要です。
- PLCnext Control 本体
- PLCnext Engineer
- PC (Python コードエディタ、PLCnext Control 制御、SFTP ツール(WinSCP など)、SSHツール(TeraTerm、Putty など)
- インターネット環境
<まずは Python コードを実行したい>
PLCnext Control には、予め Python3 がインストールされていますので、PLCnext Control 上で Python コードをすぐ実行できます。Python コードをPLCnext Control の Linux 上で記述することも、外部の PC でプログラムした Python コードを PLCnext Control へファイル転送することも可能です。ファイル転送には、WinSCP などの SFTP ツールを使い行うことができます。
<Python ライブラリを追加したい>
Python ライブラリをインストールするためのPIP は、デフォルトでインストールされていません。追加でPython ライブラリを追加するには、PIP のインストールが必要となります。PIP のインストール方法につきましては、こちらの手順書をご参照ください。
<PLCnext Runtime 変数を Python 上で扱いたい>
PLCnext Control の Runtime 上で使用されている変数を Python 上で扱いたい場合は、REST API で変数のやり取りが可能です。REST API の使い方は、こちらをご参照ください。
または、サンプルライブラリ PyPLCn が用意されていますので、こちらをご活用いただくこともできます。PyPLCn につきましては、以下 URL をご参照ください。
https://www.plcnext-community.net/en/hn-makers-blog/549-a-simple-rest-based-library-to-use-variables-in-plcnext-axc-f-2152-plc-from-python.html