PLCnext ControllerでNode-REDを使ってPCへTCP/IP通信をやってみる(with Python)

ネットワーク通信で一般的に使用されているTCP/IPですが、PLCnext Controllerから簡単にPCへTCP/IPによるデータ(ここではメッセージデータ)を送信する方法、またPCからPythonを利用して、そのデータを受信する方法を紹介いたします。

この記事ではPLCnext ControllerにNode-RED for PLCnext ARMをPLCnext storeをよりダウンロードしてインストールしたものを使用します。

TCP/IPによる通信方法には以下のメリットがございます。

1. 標準的な通信プロトコル

TCP/IPはインターネットやLANで広く使われている標準プロトコルなので、異なるメーカーの機器間でも通信が可能です。

2. 高速かつ安定した通信

TCPはコネクション型で信頼性が高く、データの順序保証や再送制御があるため、産業用途でも安心して使えます。

3. 柔軟なシステム構成

PCとPLCをネットワークで接続することで、分散制御や遠隔監視が可能になります。例えば、複数のPLCを1台のPCで集中管理することもできます。

4. データの可視化・分析が容易

PC側で取得したデータをExcel、Python、SQLなどで処理・可視化できるため、製造現場のデータ活用が進みます。

5. 他システムとの連携

MES(製造実行システム)やERP(基幹業務システム)など、上位システムとの連携もTCP/IP経由で実現しやすくなります。

使用する製品

動作確認はPLCnextEnginner Ver.2024.6, AXC F 2152 Ver.2024.6.0を使用しています。

構成

◆AXC F 2152とPCをLANケーブルで接続し、AXC F2152からTCP/IPでテストメッセージをPCに送信します。

本記事、本資料におけるアプリケーションはあくまで参考で、実際の仕様を保証するものではありません。また仕様や操作方法、手順などの記載内容は、予告なく変更することがございます。
あらかじめご了承ください。

作業手順

まとめ

PLCnext ControllerはNode-REDがサポートされているため、ネットワーク機器へのデータのやり取りが非常にスムーズで今回のようなTCP/IPを使ったデータの活用にメリットがあります!

画像処理装置へASCII文字データなど送る場合や、座標情報を送る場合など様々な用途に使用することができますので、ぜひ活用してみてください!
次回はPLCnext Engineerを活用してTCP/IP通信のやり取りについて紹介いたします。

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