ソリューションパートナー会(2023年6月23日)パートナー企業様との取り組み紹介 ~ 株式会社三機 様 ~

2023年6月23日(金)に実施しました、フエニックス・コンタクト ソリューションパートナー会において、パートナー企業さまとの取り組み紹介として、2021年12月からパートナとして参画していただいている 株式会社三機様 の岐阜工場からライブ中継を実施して、「協働ロボット、外観検査PC と PLCnext の連携事例」をご紹介いただきました。

当日は、株式会社三機様の会社紹介に続き、AI外観検査機 RoxyAI の製品紹介をしていただき、6軸ロボット、協働ロボット、RoxyAI と PLCnext を接続し、外観検査の自動化についての紹介とデモを実施しましたのでご紹介します。

目次

会社紹介株式会社三機

工作機械や工具等のFA機器を始め、特注切削部品や金型等の機械加工部品を取扱う商社機能と専用機や検査機などのFAに関わる設備メーカ機能を併せ持つ、FA特化型の総合サポート企業です。
メーカ機能であるME技術製造部は、機械・制御・電子・ロボット制御を総合的に対応する設備を得意としており、社内での一貫対応体制を強みに様々な製品の自動化に貢献させて頂いております。

■ 会社ホームページ: 株式会社三機 (sanki1948.co.jp)

製品紹介:AI外観検査装置 RoxyAI

高速・高精度は当たり前! 現場で使いこなせる AI検査製品 Roxy AI

外観検査をヒトからロボットへ 

「協働ロボット」 X 「AI外観検査」

  1. 1クリックアノテーション: 教師データの効率的な作成 
  2. パーセプション(知覚): AIの成長を可視化する
  3. 触診: AIの感じ方がわかる
  4. 類似データ抽出・1クリックブースト: 学習データのピンポイント強化
  5. 自動レポート出力: 検証報告
動画1.1クリック・アノテーション(教師データの効率的な作成)
動画2.触診(AIの感じ方がわかる)

デモ機: PLCnext活用した外観検査システム

デモ機の構成機器

デモ機動作順序

  1. ワーク準備
    • PLCnext:6軸ロボットからワーク準備完了を受けて、協働ロボットに動作開始指令
  2. 協働ロボットのアームが移動し、把持するカメラでワークを撮影
    • PLCnext:RoxyAI に検査指令
  3. RoxyAI で外観検査
    • PLCnext:RoxyAI から検査結果(OK/NG)を受け取り、これを6軸ロボットに指令
  4. 6軸ロボットがワークを OK/NG 箱に搬送

ビデオ: 外観検査の自動化

動画3.デモ機動作の実演

インタビュー、質問コーナー

株式会社三機 様へのインタビュー、質問コーナーです。

  • インタビュー:
    1. フエニックス・コンタクトとの出会いは?
      • これまで、フェニックス・コンタクトの製品を使う機会はあったが、PLC製品があることを知らなかった。IMA本部長とのオンラインサロンでの出会いでPLC製品があることを知り、ソリューションパートナー会へのお誘いを受けて入会したのがきっかけとなった
    2. 今回 PLCnext を使った印象は?
      • デモ機の作成期間が2か月しかなく、これまで PLCnextを触ったことが無かったので不安だったが、ロボット、AI外観検査装置と、PLCnext との連携制御を、Python言語を使用して本当に簡単に出来たっていうところは非常に大きなメリットだったと感じている
    3. 今後のフエニックス・コンタクトとの連携について
      • AI外観検査装置をどんどん普及させていこうとした場合、新規で導入していただくお客さんや、既に搬送機や組み立て機があり人手で外観検査をやっている工程に、AI外観検査装置をアドオンしたいというお客様を対象にしたときは、この PLCnext を活用すると簡単にできるなと考えているので、そこをしっかりフエニックス・コンタクトさんとタイアップして行きたいと考えている
  • 質問コーナー:
    1. 外観検査の自動化を新規で考えているお客さんに対するアピールの方法を教えてください
      • 外観検査を、人から自動化に替えていきませんかっていうところが、一番ターゲットになると思う。以前、検査の判定率が悪くて自動外観検査の導入を諦めたお客さまに対して、AIを使うことでそれが可能になっているっていうの事例が増えてきている
    2. どの業界がこのAI外観検査を取り入れるのが多いでしょうか?
      • メインユーザーは、自動車部品系のメーカーさんが多い。また、最近だといわゆる三品業界で、これまで製品の形状が一定にならなくて、なかなか自動外観検査が導入できなかった様なお客さんにもフィットするのじゃないかと思っている
    3. 検査ターゲットの切り替えにかかる時間はどれくらいでしょうか?
      • OK画像とNG画像を30枚~100枚ぐらいあればAI学習できるので、1日あれば切り替えができる。
    4. A製品、B製品があった時に、その検査の切替えは、どれくらいの時間でできるのでしょうか?
      • 画像の大きさにもよるが、数10msecぐらいで切り替えができる
    5. 今回PLCnextのAXC F 3152を使用しているが、それぐらいのCPUパワーが必要だったのでしょうか?
      • なるべくハイスペックなものということで、フエニックス・コンタクトから製品を提案してもらった
    6. PLCnextにもAI機能を実装させて外観検査に適用できないでしょうか?
      • PLCnext内にRoxyAIの機能を実装することも考えたが、期間が短かったので今回は断念した。しかし、今後ハードウェアを少なくするという観点で、PLCnextとRoxyAIの統合化も検討していきたい。
    7. PLCnextの製品ラインナップには、AIモジュール(AXC F XT ML 1000)があるので、その適用もフエニックス・コンタクトから今後ご提案していきたいです。

まとめ

ソリューションパートナー会では、フェニックスコンタクトからの情報提供だけではなく、徐々にパートナー様の製品と、フエニックス・コンタクトからの技術や製品を組み合わせたソリューションの提案が進んできています。今後もこうしたフエニックス・コンタクト製品の適用事例を増やしていき、みなさまと共有していきたいと考えています。

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