PLCnext ControlでNode-RED:その1 インストール編 (更新版)

PLCnext Control での Node-RED 活用というテーマで、使い方等を御紹介します。

第1回目の今回は、AXC F 2152 を例に、Node-RED 環境導入について説明します。

以前の記事「AXC F 2152でNode-RED:その1 インストール編」では、PLCnextStore から balenaEngine のアプリをダウンロードしてインストールし、その上で balenaEngine の機能を使って Node-Red のコンテナイメージをインターネットから pull する方法をご紹介していました。現在でもその方法自体は実行可能ですが、推奨しておりません。
代わりに現在では、この記事でご紹介している PLCnext Control 用の Node-RED アプリケーションが PLCnext Store で無料公開されておりますので、そちらをご利用ください。

これまでの EPC 1502/1522 に関する記事では、EPC にはデフォルトで Node-RED がインストールされていることが前提となっていましたが、ファームウエア バージョン 2023 より含まれなくなりました。
この記事をご参考に、必要に応じてインストールをお願いいたします。

目次

使用機材

コントローラ:AXC F 2152 – 2404267

プログラム/コンフィギュレーションメモリ:SD FLASH 8GB PLCNEXT MEMORY – 1061701

ファームウェアバージョン:2024.0.8 LTS

本アプリケーションのインストールに際し、事前に 4GB 以上のストレージの空きを確保してください。
AXC F 2152 の標準ストレージは 512 MB のため、上記の通り 8GB の SD Card を使用しています。
なお、PLCnext Control では専用の SD Card 以外は使用できません。

Node-RED セットアップ

STEP
Node-RED for PLCnext ARM (もしくは x86) の入手

AXC F 2152 の場合、PLCnext Storeより Node-RED for PLCnext ARM のインストールパッケージをダウンロードします。

AXC F 3152 や EPC 1502/1522 の場合は、Node-RED for PLCnext x86 をご利用ください。
(なお、AXC F 1152 は Node-RED に対応しておりません)
AXC F 3152 も SD Card が必要です。EPC の場合は必要ありません。
どのケースにおいても、前述の通り 4GB 以上のストレージ空き容量が必要です。

STEP
Node-RED for PLCnext ARM (もしくは x86) のインストール

PLCnext Control の WBM 画面よりアプリケーションのインストールを行います。

192.168.1.10/wbm

Install Appのボタンをクリックし

先程ダウンロードした.appファイルを選択し、「開く」をクリックします。

Node-REDのインストールには少し時間がかかります。インストールが完了すると、以下のようにアプリの状態が表示されます。

STEP
Node-RED の初回起動

右側の「Start」をクリックする事でアプリが起動します。

インストール後初めての Node-RED アプリの起動には、26分ほどかかります。

その間、右のように「ページが応答していない」旨が表示されますが、気にせずに「待機」をクリックして下さい。

「ページの終了」をクリックして、いったんページを閉じても構いません。その場合、30分後にもう一度 WBM へログインしてください。

他の PLCnext Store アプリケーションの場合、起動にそこまで時間がかからないものが多いですが、Node-RED は例外的に初回起動の時間が長いです。
また、初回起動中は WBM の操作ができず、ログイン画面等も反応しなくなりますので、そのまま 30 分ほど放置してください。
ブラウザをいったん終了していただいても問題ありません。

ページやブラウザを閉じずに待機していると、以下の様に「Lost connection to controller」と表示されますが、気にせずにそのまま放置してください。

「Start」をクリックしてから 30 分したら、F5 キー等でブラウザのページを更新するか、ブラウザでWBMページへ改めてログインしなおして、Administration->PLCnext App の画面を開き直してください。

以下のように App Status が RUN となります。この 「RUN」の状態は PLCnext Control を再起動しても持続しますので、この起動操作を毎回行う必要はありません。

Node-RED へアクセス

PLCnext Control のポート51880 (https://192.168.1.10:51880) にアクセスします。

http ではなく、https であることにご注意ください。

>> 次の記事:「AXC F 2152でNode-RED:その2 ダッシュボード編」

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